#高齢者 #立ち上がれない #リハビリ
高齢になってくるとちょっとした病気や不調で立てなくなることがあります。立ち上がれないと一番困るのは排泄や下着の着替えです。
立てない(立ち上がりにくい)原因としては下肢の筋力の低下や、筋肉や関節の硬さ、関節の炎症、姿勢の悪さ、下肢の浮腫み、認知症や脳、神経などの病気などが考えられます。
立ち上がる事は日常生活を自立して行うための重要な要因です。原因を探って再び安全に立ち上がれるようになりましょう。

高齢者が急に立ち上がれなくなる原因を探ってみましょう
(本人も気づいていない)骨折
足腰の筋力が弱り、骨密度が落ちているとゆっくり衝撃を吸収するような座り方ができず、しりもちをつくような形で座った衝撃でいつの間にか骨折(圧迫骨折)*1をしていたなんてこともデイケアに来られていた方にはいました。腰の痛みが続いて急に立てなくなった時に思い当たることがある方は整形外科のドクターに相談してくださいね。
またちょっと手をついただけ、いつもより体を強くひねったということでも骨にひびが入り痛みでたてなくなることがあります。
手や腕に頼って立っている人は骨折等で手や腕が使えなくなると立てなくなります。
下肢の筋力低下
下肢の筋力の低下は廃用症候群(家で座ったまま過ごすことが多く、立ったり座ったり散歩したりする機会が減ることでその動作がされていない=廃用になった状態)で起こります。
またその上に嚥下障害(よくむせる)や歯の不調などで食事量が減って体重が減ったフレイルの状態などでも起こってきます。半年以内に2㎏以上体重が減った人は要注意です。病気療養が続いている人に多く見られます。
筋肉や関節の動きが悪い(重心が移動しにくくなる)
筋肉や関節の硬さも廃用症候群の一種で腰痛や膝痛、臥床している時間が多い生活などで本来の関節の動く可動域を動かしていないと動きが悪くなってきます。
現役時代には何かと身体を動かす機会があるうちは心配ありませんが動かす機会が減り使ってない動きは知らないうちに可動域が制限されて動きにくくなり動いても硬く柔軟性がない状態になってしまいます。
- 臥床時間が長く股関節が十分に曲げられなくなると体幹の前傾ができない。
- 膝関節が十分に曲げられないと足を引き込むことができず、体重がのりにくい。
- 膝関節が十分に伸びないと立位が取れない
- 足関節が硬くなると足に体重がのせて立ち上がる際の柔軟な動きができず立ち上がれない 等
姿勢の悪さも臥床や腰痛が続いたあとは股関節が十分に曲がらず骨盤が後ろに倒れて背もたれから背を離すことが困難になっている人がよくいます。元気な人や若い人でもこの骨盤が後ろに倒れた状態から立ち上がることは困難です。ためしに骨盤を後ろに倒して背もたれにもたれたまま立ち上がろうとしてみたらわかると思います。
荷重関節の炎症(疼痛)
また脊椎や股関節や膝関節、足関節の炎症でも力が入りにくくなることがあります。炎症の腫れや痛みで脱力してしまうと立ち上がれません。またこれらに付随する神経の炎症や異常知覚等は受診や治療が必要です。
高次脳機能障害、認知機能等の神経障害
認知症や脳、神経の病気でも高次脳機能障害により立ち上がる動作手順がわからなくなることがあります。(失行という症状)この場合身体機能に問題なければ繰り返し動作(立ち上がる動作パターンを繰り返し行う)等で改善する場合があります。タキザワプログラム(メソッド)はこの繰り返し練習に最適です。
神経麻痺などの筋肉の異常緊張(バランス能力の低下)
神経麻痺や筋肉の異常緊張等で立ち上がれなくなる場合もあります。この場合も不思議にパタコロの運動を少しずつ続けることで緊張のバランスが落ち着いて立ち上がれるようになることが多いです。(あくまでも経験的なものです)
神経症状での痙攣がある人などはこの関節が硬く動きにくくなる(拘縮)状態になりやすいので注意が必要です。特に神経症状である痙性は寒さや精神緊張等で強くなるので季節の変わり目は注意が必要です。
浮腫み
下肢の浮腫みがあるのを放置していると足関節が硬くなって足を前に引き寄せることが困難になると立ち上がれません。試しに足を直角に下ろしたまま前に引かないで立とうとしたら実感できると思います
また浮腫みや足底の異常感覚によって立ち上がりにくい人もいました。浮腫みがあると足底の感覚が鈍り関節も動かしにくくなります。浮腫みは早めに改善しましょう。
高齢者が立ち上がれなくなった時やならない為の運動(リハビリ)
下肢筋力の低下にはタキザワプログラムの錘を使った重錘訓練が有効です。また筋肉は自分で収縮させることで廃用を防止する効果がありますのでパタの運動やコロの運動などを外出や運動する機会がない日に行うことで廃用を予防しましょう。
関節の動きの悪さについてもコロの運動で足関節を十分に動かすことで足関節の柔軟性を維持することができます。またしっかり足を引き込むことを意識して練習すると、つま先を引き上げる筋肉(前脛骨筋)が弱るのを防ぎます。(歩行自立度とも相関)
姿勢の悪さに関してはこんにちは(体幹の前屈)運動を行うことで多少は改善できます。まずは背もたれから背を離して(こうするだけでも大腰筋が働きます)おなかと太ももを近づけること(腰背筋がストレッチされます)を意識して行ってください。
また立ち上がる際につま先から踵にしっかり重心をのせて踏み込む練習はパタの運動でできます。下腿や足の循環促進効果もあります。歩行の推進力となるふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が弱るの防ぎます。(歩行自立度とも相関)
こうしたことからも、立ち上がれなくなる事態を予防するためや再び立ち上がるためにこのプログラムを有効利用してください。
認知症や脳、神経の病気による高次脳機能障害という場合でも動作の再学習や繰り返し学習が有効な場合があるので立ち上がり動作の(繰り返し)再学習としてのタキザワ式リハビリプログラムはおすすめです。
*1参考:健康長寿医療センター いつの間にか骨折、その原因は?
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