タキザワ式リハビリは寝たきりの方から立ち上がり、歩行まで対応しています。
「何から始めればよいかわからない」
「立ち上がりや歩行につなげるにはどうすればよいのか」
タキザワ式リハビリは、自分の力を活かしながら無理なく継続することを重視した方法です。
本記事では、寝たきりの方から歩行を目指す方までを対象に、タキザワ式リハビリの進め方を5つのステップで解説します。
タキザワ式リハビリは「頑張る訓練」ではない
タキザワ式は自分からの運動を引き出し、無理なく運動を続けるためのリハビリプログラムです。
- 強い負荷をかける方法ではない
- 痛みを我慢する訓練ではない
- 残された機能を活かす考え方
- 毎日の生活の中で続けることが重要
従来の個別のリハビリの合間にも利用でき、また指導者のいない施設でも安全に行う事の出来る運動で構成されています。
タキザワ式リハビリのくわしくはこちら https://patareha.com/takizawa-method/

成り立ちはこちら https://patareha.com/index/

ステップ① リハビリを始める前に現在の状態を確認する
タキザワ式リハビリ開始前に確認したいこと
立ち上がれるか
- 手すりが必要か
- 何回くらい立ち上がれるか
さらに詳しい状態を観察するならこちら https://patareha.com/tatiagari-check-2/

歩けるか
- 杖あり
- 歩行器あり
- 見守り
できればどのくらいの距離や時間歩けるか、5mの歩行速度等わかる範囲での情報をとっておくとその変化で悪化、維持、改善の指標になります。
特に維持できている、少しでも改善があることがわかると運動を続ける上での励みになります。
座位は安定しているか
病気や怪我で長期の臥床等が続いていると坐位姿勢が崩れて、長い時間座れなくなっていることが多くあります。
無理な運動を避けるためにはまずは姿勢を矯正しながらリクライニングを起こして座っていられるようにすることから始めましょう。
姿勢を起こして座れない場合はこちらから https://patareha.com/kontiha/

ステップ② 創動運動から始める
自分で運動する(動かす)為に創動運動という造語された運動を行っていきます。
これらは立ち上がりや歩行、着替え等に必要な動きが多く含まれる為日常生活動作能力の維持改善に役立ちます。
歩行自立度とも相関性がある為、歩行機能の維持改善にも役立ちます。
そのため高齢者の自立、要支援、要介護を問わずリハビリに利用できます。私も実際寝たきりの人から自立の人のリハビリに利用してきました。
創動運動とは
- 健側の動きを利用する
- 左右同時運動、交互運動
- 自力で動かしにくい側を支援する
なぜ創動運動を行うのか
- 麻痺側への刺激
- 動作の再学習
- 継続しやすい
- 自分で運動強度を加減できる
創動運動について詳しくはこちら https://patareha.com/sodo-undo/

ステップ③ 立ち上がり練習を取り入れる
立ち上がりは最重要動作
- トイレ
- 食事
- 入浴
すべての生活動作の基本。
回数より安全性を重視
- 疲労しすぎない
- 転倒を防ぐ
- 良い動きを繰り返す
ただ十分な筋力がないまま立ち上がり動作を繰り返すと関節に負担をかけて痛みが出やすくなります。
座った状態でできるところから筋力をつける訓練をしましょう。
筋力をつける訓練にに関してはこちら https://patareha.com/omori/

立ち上がり動作との関連性を知りたい人はこちら https://patareha.com/standing-up/

ステップ④ 歩行練習につなげる
歩行は立ち上がりの延長
単に足を動かす練習ではありません。
立ち上がり、歩行するための関節の動きや筋力は共通するものが多く、実際創動運動として行うパタコロの運動は歩行自立度と相関しています。
小さな歩行機会を増やす
立ち上がれるようになれば、徐々に立位時間を増やします。
次にバランスをとる為の練習をしながら徐々に歩行時間や距離を伸ばしていきます。
- 部屋の中
- 廊下
- 庭
など。
立ち上れた後のリハビリのすすめ方はこちら https://patareha.com/walking-exercize/

ステップ⑤ 毎日少しずつ続ける
短時間でも継続が重要
一つ一つの運動は20回ずつくらいからでも良いです。それでもできる範囲で3種類4種類5種類と行えばすぐに5分位たちます。
ただし発動性のない人は声掛けや、動きを介助しながら行う必要があります。
一つ一つの運動は
20回→50回→1分→2分→5分という具合に増やすと良いでしょう。
5分ごとのサーキット形式で行う理由
私が勤務していたデイケアでは、器具の付け替えや利用者の負担を考慮し、運動を5分ごとに区切って実施していました。
短時間で種目を切り替えることで疲労をため込みにくく、集中力も維持しやすくなります。
また、複数の運動を組み合わせることで関節運動・筋力・立ち上がり・歩行へとつなげやすくなります。
「タキザワ式リハビリの1日のメニュー例」
例
- パタパタ運動 5分
- 膝伸ばし運動 5分
- コロコロ運動 5分
- プーリー運動 5分
- 体幹前屈(タオルでの台拭き動作)運動 5分
- 立位、歩行練習 5分

プログラムの管理の仕方
座っていられるようになったら、パタとコロの運動、体幹の前屈、プーリー(あれば)、膝の伸展運動から始めます。
体幹の前屈に関してはお腹と太ももがしっかりつくまで前屈できる人は1回か2回でも良いです。
回数は20~50回から歩行や立位が可能な人は1分位から始めて2分、5分と増やすと良いでしょう。
膝の伸展運動は自重から始めて徐々に重錘をつけて行いましょう。膝が十分に伸ばせない人は手などで誘導してなるだけしっかり伸ばせるようにします。
機能訓練指導員の方がいれば膝が伸びにくい人のストレッチや伸展委保持練習などさせてください。この力弱いまま立ち上がり練習を行うと、膝やその他の関節に負担がかかり痛みが出ることがあります。
膝の筋力が十分にあり、立ち上がれるようになったもしくは立ち上がれている人は立位保持やバランス、前後左右などの応用歩行。立位で行う筋力強化に進みます。
| 日付 | パタ | コロ | 体幹前屈 | プーリー | 筋力強化 | 立位 | 歩行 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 年/月/日 | ☑又は時間、 | ||||||
実際行っているプログラムにチェックをいれてその日行った欄にチェックを入れます
その他使っている運動器具や運動の種類、備考欄で行わなかった理由や追加等のコメント欄を入れても管理しやすいです。
表のようなプログラム管理を機能訓練指導員だけでなく介護員も含めて行えば機能訓練員がいなくても機能訓練ができます。
私が運営していたデイケアでもマンツーマンの機能訓練以外にもこのようなプログラムをスタッフ管理で行ってもらっていました。
その為慣れれば、休みを入れながら1時間以上身体を動かす機会が得られて機能維持に役立ちました。
完璧を目指さない
できる範囲で続けることが回復への近道。やめてしまうと回復の糸口がなくなりますし、知らぬ間にうごけなくなっていきます。
タキザワ式リハビリで大切な3つの考え方
① 自分で動こうとすること
自分で動こうとする発動性は運動(リハビリ)の要です。
軽い運動でも自分でする、できるは運動意欲につながります。特に立てるようになり、歩けると表情が生き生きと変わる人が多くいます。
② 残された能力を活用すること
動きやすい方の動きを利用する事で痛みや運動量を自分で加減しながら(痛くないように)運動することができます。
③ 続けること
古人曰く、継続は力なり。
動かさない関節は硬くなり、使わない筋力は弱ります。
滝沢恭子氏はできるだけ毎日少しづつでも運動させながら多くの人を立ち上がらせ歩かせました。
タキザワ式リハビリは海外でも紹介されている
タキザワ式リハビリは、英語では「Takizawa Method(タキザワメソッド)」として紹介されています。
これまでにも複数の国で国際学会発表が行われ、
高齢社会への対応をテーマに研究や情報交換が進められてきました。
私自身も国際学会で発表に参加し、
高齢者リハビリについて意見交換を行ってきました。
高齢化は日本だけの問題ではなく、海外でも大きな課題となっています。
そのため、高齢者でも継続しやすいリハビリの考え方として、共同研究や紹介が行われています。
詳しくはこちら https://www.biophilia.biz/keitai/06.html
まとめ
タキザワ式リハビリは、特別な訓練を短期間で集中的に行う方法ではありません。創動運動を取り入れながら立ち上がりや歩行といった生活動作を繰り返し、自分の力を活かして継続することを大切にしています。無理なく続けることが、機能維持や改善への第一歩になります。
ホームに戻るにはこちら https://patareha.com/



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