#高齢者 #デイ #すぐできる運動
タキザワプログラム(メソッド)の主要プログラムは元々老健や特養で大人数で車いすに座ったまま行っていたプログラムなので器具を持って行って装着してあげるとすぐ行える運動です。移動(移乗)がないのでスタッフにも利用者さんにも負担が少なく軽運動ができます。
高齢者の多いデイでの待ち時間の活用法
デイケアを20年間やっていた間、一番頭を痛めたのは個別訓練や入浴以外の合間時間の利用法でした。
最初のころは短時間リハ(1時間以上2時間以内)というのもなかったので3時間のうち個別訓練の約20分以外は合間の時間です。お茶をのんでバイタルチェックをしても有に2時間くらい隙間になる時間があります。
来所されている利用者さんが自分から動いて運動しようとしてもらえるのはありがたいのですが個々に勝手に動き回られると転倒の危険性の高い利用者同士の接触や転倒の原因にもなり、スタッフもつけない危険な状態になります。
また運動がもともと嫌いな人はいつまでも動こうとしない。塗り絵や手作業の課題には手本の色塗り、作業のための下準備に時間がかかるわりに、興味を持ってやろうという人にはばらつきがあって準備しても全員がやってくれるわけではない。
またデイケアに運動しにきたと思って張り切っている人には合間の待ち時間を待つのが嫌と感じて文句を言って、運動器具を独占してしまい消極的な人は運動しそこなってしまう。
パワーマシンは移乗時に転倒の危険があり勝手に設定を変える人もいるので見守り、重症な人には介助がいるのでスタッフの手を取られることが多くスタッフが他のことで手を取られている時の利用は危険がある。また重症な人には使用できない器械も多くありました。
高齢者に座ったまま器具をつけたらすぐできる運動(リハビリ)を取り入れるメリット
その点、タキザワプログラムは座ったまま器具を運んでいけばできる運動(パタの運動、コロの運動)や器具のところまで安全に誘導すれば座ったまま安全にできる運動(プーリーの運動、タオルで机を拭く運動)なので器具の取り付け等介助すればかなり重症な人でも運動することができました。
実際、パタやコロの運動前後のバイタルサインをチェックしてみると大きな変動はなく安全に運動できることが証明されています。

肋木を持って安全に立てる人は肋木での運動、同じく平行棒で手すりを持てば安全に歩ける人は平行棒内での歩行訓練等一つ一つを無理なく運動できれば5分10分とタイマーをかければ安全に軽運動が行えます。

できないうちは個別訓練もしくは他のスタッフが補助しながら行いますができるようになれば自主トレプログラムになるので,個別訓練ではプログラムには入っていない臥位やうつぶせ、四つ這いなどでやった方が有効な運動や自分で動かしにくい人のための可動域訓練や筋力強化、動作訓練が行えるので効率的でした。
デイの利用者さん自身も家にいたらテレビの前でぼーっと過ごしていた時間を少しずつでも運動(活動)の時間に充てられるため廃用症候群の防止のため一助になります。簡単な運動でも自分でできるとそれだけでもやる気の出る方もいます。立ち上がれなかった人が立位をとれるようになると顔色や表情が生き生きしてくるのは何度も経験しました。
スタッフもレクリエーションのような準備時間がかからずに行えるプログラムの間に他の作業、プログラムを行ったかどうかのチェックや器具の付け外し、トイレ誘導や介助の時間に充てることができました。
デイの合間時間の有効利用を考えているスタッフの方導入をおすすめします。
関連書籍

寝たきり老人を歩かせる
―歩行のための理学療法システムの提案と実践
21世紀リハビリ研究会【著】
シビル出版(1996/04発売)
サイズ B5判/ページ数 129,/高さ 24cm
この方法の研究に関しては
バイオフィリア研究所https://www.biophilia.biz/
バイオフィリアリハビリテーション学会https://www.biophilia.info/
国際バイオフィリアリハビリテーション学会https://www.biophilia.pw/index.html
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