#高齢者 #歩行器 #介護保険
高齢になり膝痛腰痛が出てくると長時間歩けなくなり、体重超過気味な人は買い物の荷物を持ち歩くことでさらに関節に負担をかけてしまうのでシルバーカーやショッピングカートの利用はおすすめです。
ただ頼りすぎると姿勢が悪くなりやすいので注意が必要です。
また周辺環境に坂道が多く、公共交通機関を使わなければならない場合、脊椎の圧迫骨折後で背中が丸くなるのが気になっている方はウォーキングポールという2本杖もおすすめです。デイケアに来ていた方でもバスに乗って出かける方は愛用していました。
シルバーカーは歩行器分類のものは介護保険の対象になります

介護保険の認定を受けている人は介護保険でのレンタルするのが便利です。介護保険でレンタルできると使い勝手が悪いと感じた時や不具合が出ると交換してもらえるので便利です。荷物がたくさん入れられるショッピングカートは対象になりませんが、膝や股関節などの荷重関節に不具合のある人は関節を守る為に(荷物を持って歩くとその分の負荷が関節にかかる)利用することをおすすめします。
シルバーカーにも種類があり介護保険のレンタルが効くものと効かないものがある(歩行器に分類されるものは介護保険で借りられるものも多い)ので介護認定を受けている方は担当のケアマネさんに相談してください。
参考:シルバーカーの選び方とおすすめタイプ!補助金情報も詳しく解説
脊柱管狭窄症などがあり長くいっぺんに歩けない人も、シルバーカーの椅子に変化させる機能を利用すればベンチのないところでも休憩ができて便利です。またやや腰を丸めた姿勢によって痛みが出にくく普段より長い距離を歩ける人もいます。
体力が低下してくると出かけても休憩するベンチがなくて困り外出が億劫になる人も多いのでどこでも椅子に変えられるシルバーカーは救世主です。
ただ私の暮らしている神戸もそうですが坂道が多いとブレーキがついていても加速してしまい危険が生じることもあり、荷物があって重くなると坂道を上るのは大変です。また頑張って押そうとする事ばかりが続くと、いつのまにか背中が丸まったまま背中を起こしづらく首も持ち上がりづらくなっている人がいます。
シルバーカーを押してばかりいる人は意識して背中側の筋肉を強化しましょう。
またバスの乗り降りや階段があるとそのシルバーカーの重み自体を上げ下ろしする必要があるので大変です。エレベーターのない団地などの集合住宅では置き場所も問題になる場合があります。
歩行器以外にもウォーキングポールを利用すると姿勢が伸びます

荷物を載せることや椅子にはなりませんが握り部分が縦型になっている両杖ウォーキングポールの利用もおすすめです。特に脊椎の圧迫骨折の後の円背になりやすい人や坂道の多い場所に住んでいる人、バスやタクシーに乗る人はウォーキングポールだと2本まとめてコンパクトに持てます。
また2本持つことで従来のT字の1本杖より腕や手首の負担が軽減できます。(あくまでも私見ですが)デイケアの経験から変形性膝関節症等で長年T字杖を使っていた人に、手首の痛みや肩の関節症を起こしていた人を見る機会が多くありました。手首や肩の痛みが出ると立ち上がる際の補助にも使いにくくなるので予防できていたらと感じたことからです。

登山やトレッキングに使う登山用のものは先がとがっているのでアスファルトの道ではつきさせず不安定になります。その為普段使いには向きませんので代用する時は杖先を変えましょう。また先が斜めになっているノルディックウォーキング用のものもスポーツには良いですが、安定が悪いので杖先だけでも変えましょう。

荷物は背中にリュックを背負いましょう。同じ重さの荷物でもリュックだと身体に密着するので関節への負担は手で持つよりは軽減できます。買い物が多いときには荷物は宅配サービスを利用しましょう。
ウォーキングポールは持ち手が縦型だと姿勢も伸ばしやすく、背中が丸くなるのを意識している人やT字杖で手首を痛めている人にもおすすめです。膝や股関節に不安がある人にもおすすめですがが残念ながら介護保険のレンタルの対象ではないので購入してもらう必要があります。
また座る機能もないので普段から少しずつ歩く距離を増やしていく必要がありますが、公共交通機関での外出を目指している人は検討してください。家族とのお出かけも歩行器などを車の乗せなくて済めば気軽に行きやすくなるかもしれません。
参考:ウォーキングポールが高齢者におすすめの理由!選び方や使い方もあわせて紹介
歩行器より遠くに移動するにはシニアカー(電動車いす)とという選択もあります
また介護保険を利用してシニアカーと呼ばれる電動車いすという選択もありますがこれに関しては自宅周辺の環境使用可能な道があるかや保管場所、操作の習得等の問題があります。必要があればケアマネさんと相談してみてください。(医師の意見書がいる場合もあります)
使用できれば買い物や用事に出かけられる範囲が広がります。自動車がないと生活が不便な人は早めから検討しても良いかもしれません。
タイプも単に車いすに補助電動のついたものから、大型の電池の載った長距離移動が可能なもの。坂道の多い場所で介護者のための補助電動付きのもの等いろいろあります。また充電が切れると動かなくなるので注意が必要です。
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