#立位 #リハビリ(運動)
立位での運動の前にまずは安全に立ち上がれるか確認しましょう
椅坐位の運動が十分にできて準備が整ったら立ち上がるのですが。まずは安全に立ち上がれるか確認しましょう。
手すりを引っ張らなければ立ち上がれない人はまだ重心の前方移動、体幹の前屈(こんにちはの運動)が足りてない可能性があります。股関節が硬くなって、腹筋や腸腰筋(股関節を曲げる筋肉が弱っている可能性があるのでしっかり(こんにちは)の動作ができるか確認しましょう。

また足の引き込み(コロの運動)が十分にできていないと足に体重が乗っていかないため手すりや介助者を引っ張ってしまい介助者の腰に負担をかけます。十分に足を引き込めないのは前脛骨筋(足を前に反らせる筋肉)が弱るか、足首の動きが悪くなっていますので足が引き込めるように十分にコロの運動を行いましょう。

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立ち上がる為に手すりを引っ張らなければ立ち上がれない人は足の踏み込む感覚を忘れているか、踏み込むための足関節の動き及び踏み込む力(パタの運動)が足りていないと思われます。パタの運動を頑張りましょう

台に力を込めて手をついて押さないと立ち上がれない人は足の力(重錘訓練)が足りていません。足の力が十分にないまま台に手をつくことに頼りすぎていると、人によっては変形性肩関節症を発症して肩の痛みが出る人もいます。できるだけ椅坐位しっかり膝を伸ばせる力を十分行って負担を減らしてください。

立位が取れるようになったらするリハビリ(運動)こと
何とか立ち上がれたらなるだけ良い姿勢で少しずつ立てる時間を伸ばしましょう。私の担当していた方には立って歩き回りたいなら、歩き回りたい時間以上に長く楽に立てるように立っている時間を増やすように言っていました。ただ認知機能がおちてすぐ忘れてしまう人はそこで動いて転倒することがあるので注意が必要です。
赤ちゃんは首の座らない寝たきり状態から標準では1年で何とか歩けるようになります。見ていると絶えず動いて運動しています。ハイハイができるようになったらつかまり立ち立っていてもタッタタッタと膝屈伸を続け、片足上げてみたりしながら準備ができたら少しずつ伝い歩きして片手を伸ばして悪さをしながら伝い歩きを始めます。

3~5分くらいたてるようになったら左右へ重心を移動させる練習もしましょう。重心が移動できることで足を振出して歩く準備が整います。
そして準備ができたら歩きだす。このイメージで先ずは少しずつ立てる時間を増やして10分位楽に立てるようになったら少しずつ膝を屈伸したり片足を上げたりしましょう。横や後ろに挙げるとバランスをとる練習にもなります。

片麻痺等ある人は麻痺のある足は荷重しにくく筋力や支持能力が落ちやすいので麻痺のないほうの足を段差に持ち上げることで麻痺のため荷重しにくい足にしっかり体重をかける練習になり麻痺した足の筋肉の萎縮や足首が固くなるのを防ぎます。
立位をとっているだけでも抗重力筋という身体を支える筋肉が働かないといけないためこれらの筋肉が弱るのを防ぎます。そしてこれらの筋肉は歩行するのにも必要な筋肉です。


また骨もこの重力の刺激を受けることで骨を支える強さがいることを認識して強度を増します。
寝たきり、座ったきりではこの刺激が十分に入りません。無重力の宇宙を旅してきた宇宙飛行士さんと同じようなことが起こります。訓練された宇宙飛行士さんだって重力に慣れ筋肉と骨がしっかりするまでリハビリします。
病気や関節痛や骨折などでしばらく寝たきりや座ったきりの生活をしていた人は少しずつ立位時間を増やして立って歩くのに大丈夫なように筋肉や骨をしっかりさせてから先に進みましょう。
慌てると痛みが出易く、転倒することもあります。赤ちゃんは骨も体も柔らかで転んでもなかなか骨が折れることはありませんが高齢で骨が弱っている世代は一発アウトになってしまうこともあるので気を付けながら立てる身体を取り戻しましょう。歩かなくてもしっかり手放しで立てるだけでも排泄の際の下着の着脱に余裕が持てます。
自宅では肋木はないのでしっかり固定された手すりや重たいタンス、机など簡単に動かない物を利用して練習してください。
そして立っていられるようになったいよいよ歩行訓練です。歩けるようになると、表情が明るくなる人が多いです。モチベーションを上げるのにも重要ですが、十分に立てない状態で行うと途中で膝折れや腰折れをおこして転倒の原因になります。しっかり立てるようになってから始めましょう。
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