立位で良い姿勢を保つには持久力が必要ですー背筋が伸びると見た目も若くなります

悪い姿勢から良い姿勢に変わった印象の違いを表すイラスト 経験からリハビリのコツをアドバイス

#高齢者 #立位 #姿勢 

高齢になってもいつまでも背筋がシャンと伸びてカッコイイと思う高齢の方も多くいます。良い姿勢というのは抗重力筋がバランスよく働いて背骨(頸、胸、腰椎)骨盤や股、膝、足関節が正しい位置に固定されて初めて実現します。

それらの抗重力筋は個々の収縮に合わせてバランスよく働くことで伸びたり(遠心性収縮)縮んだり(求心性収縮)して良い姿勢を保っています。それは普段から良い姿勢を保とうと意識することが早道です。

普段から姿勢を意識している様々な踊りの先生やタレントさんなどに姿勢が良い人が多いのはそのせいだと私は思っています。

高齢になっても立位や坐位で良い姿勢を保つには持久力が必要です

また姿勢はその瞬間だけでなく歩いたり座ったり立って作業している間も保つ必要がある為持久力が必要です。怖い先生が見ている間だけ気を張って良い姿勢をしても先生がいなくなった途端力を抜いてしまうと姿勢は崩れてしまいます。以下に普段から鏡を見て姿勢を意識して、背もたれにもたれる時間を短くするかがカギになってきます。

そういうことを鑑みると姿勢を正しく保つということは1日で横になっている時以外はこの抗重力筋を働かせておかなければならないので、大変な持久力がいります。

しかし高齢になってくると元気な人でも様々な健康トピックス(病気、ケガ、心身の不調、関節の炎症等々)に見舞われる機会が増えます。ついつい臥床時間や座って背もたれにもたれている時間が伸びるといつの間にかこの姿勢を保つ抗重力筋の持久力が低下していきます。

思い当たることがある人は(私もですが)少しずつでも背もたれから背を離す時間を増やしましょう。腰痛のある人は腰痛体操のストレッチから始めましょう。

椅坐位での良い姿勢と悪い姿勢を比較したイラスト

立ち上がれる人はできるだけ立って良い姿勢が保っていられる時間を増やしましょう。最初は壁を利用して壁にもたれながらでも背中や頭の後ろがなるだけ壁につけられるよう。その際はあごを引いて肩甲骨も後ろに回して少しずつ姿勢を整えましょう。

猫背や首の曲がりを意識して矯正する時のイメージです。
背中を壁につけて立つ良い姿勢の基準

骨盤が前に倒れすぎている(骨盤前傾型)と腰部が大きく空き、骨盤が後ろに倒れすぎている(骨盤後傾型)と猫背になり頭部が空きます。

骨盤の傾きによる姿勢の特徴を前傾、正常、後傾型と方ごとに説明した図

骨盤が前の倒れている人はおへその下と臀部の下側に力を入れてお尻の先を浮かせて背中を壁に押し付けるよう意識しましょう。

逆に後ろに倒れている人は(経験的には高齢の方はこちらのパターンが多いですが)おへその下をひっこめるように力を入れてそのまま腹筋と背筋に力を入れて伸びあがるように意識しましょう。

10分位楽に立っていられるようになったら少しずつ壁にもたれている時間を減らしましょう。

高齢になっても立位や坐位で良い姿勢が保てるメリット

良い姿勢が保てるようになると背骨周りの筋肉が強くなり腰痛の予防になります。また良い姿勢が保てることで歩幅が狭くなることが予防できることにより歩行速度の低下を予防することができます。

また姿勢を意識して立つ練習をするだけでも歩行に必要な抗重力筋の持久力が上がります。歩きだしは姿勢が伸びて若若しくても、持久力がないといつの間にか元の前かがみの姿勢にならないように良い姿勢が保てる時間を延長しましょう。

鏡を見て姿勢が悪く年寄りになった自分を見るのが嫌で鏡を見たがらない人がいますが、姿勢を矯正するには鏡を見るのが一番です。リハビリの訓練室にある鏡は姿勢矯正鏡といってリハビリの三種の神器です。人に言われるより自分で見て感じて直すのが一番です。

いつも姿勢の良いダンスや踊りの先生は鏡の前でいつも意識しています。良い姿勢を保つには単に脊柱起立筋を働かせるのではなく抗重力筋と呼ばれる筋肉をバランスよく同時に収縮させて、遠心性収縮といって筋肉を伸ばしながら収縮させる必要があります。その微妙な動きは鏡を見ながら自分で感覚的にとらえる必要があります。

立っている時に常に働く抗重力筋の図解です

そして姿勢が良くなると何より見た目の印象が若くなります。実際の年齢を減らすことはできないけれど見た目の印象が変われば気分も高揚します。外出したい気持ちも出てきます。颯爽と歩いて散歩に出かけましょう。

参考引用:公益社団法人 日本理学療法士協会 理学療法ハンドブックシリーズ1 健康寿命

https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook01_16-23_compressed.pdf

他にもリハビリのコツに興味を持った人には

ホームに戻るには https://patareha.com

コメント

タイトルとURLをコピーしました