#高齢者 #リハビリ #歩行(散歩)の準備
高齢になり怪我や病気でしばらく臥床や十分動けない日々が続いて立てないもしくは立ちづらくなることがあります。もしくはそれは大丈夫だからと動いていると疲れて転倒しそうになることや、膝や腰等に痛みが出て動けなくなり自信を失うことがあります。
また手術を受けても痛みが取れずに思うように動けない人がデイケアにも多く来所されていました。高齢になると若いころとは違い回復には時間がかかります。若い人でも固定や安静期間の倍は時間がかかるのが普通です。その程度で回復出来たらあなたは若い証拠です。
ただ怪我や病気の前から骨や筋肉が衰えている場合はかなり時間がかかり不可逆になることも多くあります。デイケアでは長期で運動が続けられるため、じっくり筋力をつけてから少しずつ歩行量を増やすことで回復出来る人も多くいました。

高齢者のリハビリでの歩行(散歩)の準備について
立ち上がれるようになり立位が3~5分とれるようになったら、バランスをとる為の応用歩行練習をしましょう。ただ立っているだけでなく、手すりを持ったまま前後左右に足を挙上できるようになり、前後左右に歩く練習をすることで歩きだした後転倒しない為の筋力やバランス能力を養うことで、せっかく歩きだしたのにすぐ転倒しないよう準備が必要です。
タキザワプログラムはPT滝沢恭子が施設で行っていたプログラムを体系化しています。PT滝沢はそり付き歩行器というそりの摩擦でブレーキをかけなくてもスピード調整しやすい歩行器を自分で考えて施設ではそれを使ってもらって歩行量を増やしていました。
自宅でこのプログラムを自分で行われている方は歩行器や杖で少しずつ歩行量を増やしましょう。それが物足りなくなってきたらいよいよ散歩です。
散歩時間は自宅内で立てている時間の半分くらいから始めると良いです。ということは散歩できる時間最低でも20分から30分程度は余裕で立っていられるようになってからにしましょう。せめて10分位は歩きたいですし、出かけるときれいなお花が咲いていたり、近所の人に会ったりして予定より長引いてしまうことが多々あります。
途中ベンチなどがあればよいですがない場合、自分の持久力以上に立っていることになるとそれだけで腰痛や関節痛が出てしまい次に散歩に行くのが億劫になります。
そうならないためにも家の中で楽に立っていられる時間を増やしてその時間以内には帰ってこられることを前提に散歩してください。外に出られれば季節の移ろいを肌で感じられて心の栄養にもなるはずです。
シルバーカーのベンチ機能を利用したり家の前に椅子を置いて、出られるなら外に出て直接日光を浴びましょう。それは自分で骨を強くするためのビタミンDを生成したり、午前中に日光を浴びることで体内時計(睡眠)を整えたりする効果も得られます。
足腰の痛みが出やすい方は重錘をしっかり挙げられるようになってから少しずつ。500グラムでも大丈夫ですが1㎏をつけて各方向に20回ずつ挙上できるくらいに力がつくと確実です。痛みが出るからとすぐにあきらめないでまずはしっかり力をつけてから歩きだしましょう。
また運動の前にはホットパック(これは施設であれば)市販ではレンジであっためる温熱パック(夏は売っていないのでご注意)をすると痛みが出にくくなります。筋肉や関節をあっためて血行を良くすることで準備体操のような効果が得られます。特に寒い季節は動き出す前に温めるようにしましょう。
家の外に出られるようになったら外出機会を増やしましょう
リハビリメニューのあるデイケアやデイサービスに行ける人は積極的に出かけましょう。安全に運動する機会が多いほど良いです。また出かけるというイベントのため服装や持ち物を考えることも身体や心の刺激になります
また外出しにくい気候の時も迎えに来てくれるので外出できるメリットがあります。利用できるなら積極的に活用しましょう。
周辺環境が整っているなら買い物にも積極的に出かけましょう。買うものがなくても季節ごとの食材を見るだけでも季節の移ろいを感じられます。
高齢者が自分でできるリハビリのコツを知っておくメリット
余談ですが恭子先生は70代で大腿骨の頚部を骨折するという大けがをしました。しかしこのプログラムを病院でのリハビリ以外にも行うことで、脅威のスピードで(確か1か月程度ではなかったかと記憶しますが)回復し職場復帰されました。
またその後晩年には背骨の圧迫骨折など数々の骨折をされましたが(胃がんを患い骨が弱っていたのでしょう)最後にお会いした時も背筋はピンと伸びていました。
廊下の鏡の前で柱にピッタリ背中をつけて立つ練習をしているのだと実践しているところをみせてくださいました。とても良い方法で感服しました。そうやって鏡を見ながら姿勢を保つ練習をしながら立っている時間を延ばせばより若々しく立って歩けますよ。
自分でできるリハビリのコツを知っておくことで健康トピックス(体調不良や病気、骨折等など)を無事に乗り切るコツを身につけましょう!
参考、引用:眠りの応援団/朝日を浴びる6つの効果!睡眠の質を最大限に高める日光浴のポイント

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