#立ち上がる #リハビリ #パタパタの運動
タキザワプログラム(メソッド)の主要プログラムは元々老健や特養において大人数で車いすに座ったまま行っていたプログラムです。なので器具を持って行って装着してあげるとすぐ行える運動です。移動(移乗)がないのでスタッフにも利用者さんにも負担が少なく軽運動ができます。
麻痺のある人も麻痺側を結束バンドで固定介助すると運動できます。(軽い麻痺の人はそのままでも可)
もちろん在宅時間が長く運動不足気味の人にも座ったままテレビを見ながら、作業しながらでも気軽に行えます。
その主要プログラムの一つとしてパタという器具を使った創動運動と名付けられた運動です。
立ち上がる為のリハビリ方法座って行うバネのついた台を踏み込む運動(パタパタの運動)
立ち上がる時の踏み込み動作の再学習に最適です。よく足の力はあるのに後ろにつんのめるに立ち上がれない人は足の引き込みができていないことが多いです。それができても足底のつま先が浮いたままかかとで押して立つと、立ち上がった後つま先まで体重が乗らずすぐに後ろにバランスを崩して後ろに倒れます。パタはつま先まで踏み込む動きの再学習に最適です。
以前訪問リハビリの仕事をしていた時に立とうとしてはなかなか立ち上がれないパーキンソン症候群のような症状のある人がいました。次の訪問までの自主トレとしてパタパタを貸し出して置いていくと次の週訪問に行くとご自分で立ち上がられてびっくりした思い出があります。忘れていた立ち上がりの時の踏み込みの要領を身体が思い出したのではないかと思います。
立ち上がる為のリハビリ方法のパタパタ運動に関しての研究
痙性麻痺のある人がパタコロの運動をしていると不思議にクローヌスという麻痺による異常反射の亢進が治まってきます。このことについては福井國彦先生も着目されて推論を論文として残されています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/brj/3/1/3_1_27/_pdf/-char/ja より引用
また下腿のポンプ機能も上がり易くむくみ解消により効果が高いようです。ただ足を下垂しての運動なのでより効果を上げたいときは経験的には着圧ソックスを履いて行うとより効果が上がります。
パタパタの運動は動かす可動域や回数などが歩行能力や介護度との相関が研究であきらかになっています。続けることでしっかり動かせるようになると歩行能力の改善に役に立ちます。

またこの運動をすることで歩行や立位に必要な筋肉に自発的に筋収縮があります。外出しづらい天気や環境で散歩に行けないとき等に、筋肉の廃用を防止するための運動としても役に立つと思われます。
また自分でする運動により他動運動より脳の活動も活発になります。

これから来る人類未経験の超高齢社会、自立した生活には立てる歩ける能力が不可欠です。手軽に運動できて歩行自立度にも関係する運動でもある創動運動是非生活に取り入れてみてください。
バイオフィリア研究所 創動運動時の脳活動研究 https://www.biophilia.biz/soudo/03.shtml
立ち上がる為のリハビリ方法のパタパタ運動の回数について
私は高齢の両親に毎日極力散歩に行くように勧めていますが、最近夏の暑い時期は朝晩も暑く散歩に適さない日も多く、雨風が強い日など外出に不向きな日が続くことも多い、冬はやはり寒さや雪で外出困難になるためそういう時に散歩代わりに家で行うようにしてもらっています。いまのところ杖もつかずに散歩できています。
もちろん私が訪問した日には足に錘をつけた運動やゆっくり行う立ち座り等も必要に応じて行ってもらいます。(認知症が出ている父は母が言ってもあまりいうことを聞かないようなので外部の人の声掛けも重要です。)
運動回数については寝たきり(臥床安静)が長く座れる時間が短い、立ち上がるのも不安定な人は20回でも十分です。立ち上がれるようになって少しずつ歩くようになったら1分位。家の中の移動ができてもうすこし歩く距離を伸ばしたい人は5分位(私の運営していたデイケアの利用者さんは大概5分位運動できていました。
パタやコロの運動で使う筋肉は歩行する際に絶えず使用する筋肉なので無理のない範囲で自分のペースで運動してください。
また麻痺や股関節の内転筋が弱っていて運動の時に膝と膝の間が広がってしまう人には、最初のうちは膝と膝を伸縮性のあるベルトで結んで広がらないようにすると運動しやすいですが、慣れてきたらベルトがなくても膝が開かないように意識することで内転筋の収縮を促せます。
背が低くて踵が浮いてしまう場合は3㎝程度の台で高さを調整すると運動しやすくなる場合もあります。
麻痺による痙性(クローヌス)のある人は最初はこの運動で誘発してしまうことがありますが、慣れて踏み込めるようになると低下します。(長年の利用経験からの意見ですが)足関節が硬いとつま先だけで踏み込むことになりクローヌスを誘発していると思われます。
装具を使用している人はできるだけはずして運動するようにしてください。
パタやコロの運動で使う筋肉は歩行する際に絶えず使用する筋肉なので無理のない範囲で自分のペースで運動してください。
この器具を使ったタキザワプログラム(メソッド)に興味を持った人には
- お勧め理由―座ったまま器具を使ってすぐできる運動は隙間時間を有用に埋めます
- タキザワプログラムー超高齢社会は介護してくれる人も高齢ー自分でできるリハビリ
- 立ち上がり動作との関連性-立ち上がれない時何ができていないかチェックしましょう
- 運動の種類ー簡易な器具を使って座ったまま始める立ち上がりサーキットトレーニング
この器具の最新情報について(バイオフィリア研究所より)
開発が進む・創動運動器 のご案内
バイオフィリア研究所 | https://www.biophilia.biz/ |
IBRA ― NPO高齢市民が活躍するための社会技術研究会 | https://www.biophilia.pw/ |
NPOバイオフィリア リハビリテーション学会 | https://www.biophilia.info/ |

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1987年に見出した創動運動器の利用を中核としたリハビリテーションにより、リハビリを受けた寝たきり老人の内50%の人が歩行を再獲得した事実により研究開始、1998年以降研究を有志で継続
2019年創動運動に関する内容について、国際リハビリテーション医学会世界会議-ISPRM2019で研究実績により/keitaiロングワークショップとして採用され講演
2020年長期の研究実績により研究について日本学術振興会とポーランド科学アカデミーの共同のセミナー助成に選考
2021年2月過去の実績の研究をまとめた、充実した2国間共同セミナーを開催。
https://biophilia.biz/keitai/0302.html
2024年ポーランド政府文部科学省とオポール大学の招待により、開発代表者はポーランドへ訪問し、研究内容を講演。
事業再構築補助金により創動運動器の量産モデルを開発中
近い時期に、皆様のお手元に創動運動器をお届けできる予定。
また木製の健康器具としてパタコロセットは2025年4月より再販売開始予定。
この創動運動器は2023年国際モダンホスピタルショウ、2023年日本リハビリテーション医学会学術集会、2023年臨床整形外科学会大会でブースを設け、関連書籍とともに展示
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2024年12月15日
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