高齢になっても外出しましょう―外出する機会を作る動機付けはリハビリに重要です

ヘルパーに手を引かれて買い物に行くようなイメージのイラスト 経験からリハビリのコツをアドバイス

#高齢者 #リハビリ #モチベーション

高齢になり体力が低下すると公共交通機関に乗っての外出が困難になり、近所の買い物に行ける施設が閉店してしまうと買い物に行けなくなります。最近買い物難民と言われていますが近所に買い物に行ける場所があったらなるだけ出かけましょう。

ヘルパーに手を引かれて買い物に行くようなイメージのイラスト

高齢者になぜ外出(買い物など)を勧めるのか

私の勤めていた整形外科の外来には毎日物理療法のために歩いて通ってくる人が大勢いました。物理療法自体は対症療法の意味合いが強く気休めという人もいますが、その時だけでもちょっと楽になろうと朝から着替えて準備して出かけてきて、顔見知りやスタッフに挨拶して帰るだけでも十分なリハビリになります。

出かけてきたからついでに買い物をして帰るという人も多くいました。物理療法を受けて痛みがちょっと楽になり一休みできるのでそういう気力も出るのでしょう。

一人暮らしでそんなに買うもがない人も買い物しなくても季節のディスプレイや旬の食べ物に季節を感じ取りましょう。普段の買い物では見ない売り場を見てみるのも一考です。

買い物しても荷物が持てなかったりすると介護保険を使ってヘルパーさんや家族に買い物を頼んでいる人も機会があれば(なるだけ作って)外出して出かけましょう。季節の野菜や果物や魚等見て季節を感じて食べたいものを想像しましょう。食は生きる基本です。

また買い物に行くついでに季節の植物にも目をやって季節を感じましょう。近くの同じ公園の散歩でも季節によって咲く花が違っています。

買い物に行くためにはごく近所(歩いて5分位)にそういう施設があっても行って中を見て歩くだけでも帰りつく時間も入れて30分は立って歩く時間が必要です。大きなショッピングセンターに車で連れて行ってもらっても最低でもそのくらいは必要です。

車いすで回ってもらっても自分で歩いてみないと自分のペースで好きなものを見ることはできません。商品も立つ人目線で置いている場合がほとんどです。カートを押して歩くことができればそれだけでも運動になります。

こんな説明を聞いただけであきらめないで目標は高く持ちましょう。そして1個だけでも自分の欲しい戦利品を購入してください。次へのモチベーションになりますよ。家族や介護の人も自分たちで買ってしまった方が楽ですが介護している人の動くモチベーション維持のためにはそういう時間を確保してあげてください。

自分で動く基本は動きたい気持ち=モチベーション(動機づけ)です。買い物じゃなくても家庭農園や近所の貸農園、図書館、本屋何でも良いです。外出の楽しみを見つけましょう。

介護保険の認定を受けている人で自分で定期的に外出できない人はデイサービスやデイケア等の出かけるサービスを利用しましょう。外出するということ自体で身なりを整えたり準備のために生活時間が整います。

高齢者が自分から動く(リハビリを続ける)基本は動きたい気持ち=モチベーション(動機づけ)です

自分で動きたい(歩きたい)気持ちがなければリハビリは続きません。そういう気持ちを維持するためにも自分で自分の好きなものを1品でも買うそのために必要なことであれば頑張れるのではないでしょうか。

モチベーション(動機づけ)

この運動をするときのやる気というものはモチベーション(動機づけ)という言葉でよく表現されます。モチベーションとは「行動を生じさせ、その行動を継続し、何らかの目標に方向づける一連の心理的な過程」とされています。
よくモチベーションが上がらないと言ったりしますよね。簡単に言うと行動するための原動力のようなものだと言えます。

運動するモチベーションが上がらない? - メディカルフィットネスM's
「運動をやらないといけないのはわかっているけど、重い腰が上がらない。」「運動を頑張って始めてみたけど、なかなか続かない。」「最初は運動を頑張れていたけど、だんだん運動をする頻度が減ってきた。」 なんとか頑張ろうと思ってや

しんどい運動や仕事も頑張った後に楽しみがあれば意外と続けられます。目標がトイレに行くではなく買い物に行って自分の好きなもの(例えばおやつ)を買うっていう方が食いしん坊の私だったら十分動機づけになります。

買い物でなくても孫の結婚式に出席するとか、故郷に行って墓参りや親せきに会う等目標(動機)があるとデイケアに来ていた方々も頑張りが違いました。ただ大きい目標を達してしまうとそこで終わってしまいます。

日々を楽しむための買い物は継続性があります。

また創動運動というのは英語では、モチベイティブエクササイズと言います。

これは、患者自身の意思を重視し患者自身が行いたいと考えることと、術者が患者を励まして患者自身や術者の助けでやらせるという、2つの行為を一つの言葉で表すものでもあります。車いす生活になっていた人がタキザワプログラム等で立ち上がって平行棒の中だけでも歩けるようになると途端に表情が変わります。

立って歩けるようになるのは人間の基本欲求なのかもしれません。自分ですぐ始められる運動としてデイケアに来られていた方も積極的にプログラムに取り組む方が多かったです。(終わってないとスタッフに終わりましたか?と尋ねられるせいだったかもしれませんが。)

再び立って歩きたい歩き続けたいという気持ちがモチベーションを引き出すのではと私は考えています。

ひとそれぞれモチベーションがわく事柄は違うと思いますが、そういうものを持ち続けることが身体を動かす原動力になります。自分の何かを見つけてください。

他にもリハビリのコツに興味を持った人には

モチベイティブエクササイズを含むタキザワプログラム(メソッド)に興味を持った人には

ホームに戻るには https://patareha.com

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