#肩が痛い #肩関節周囲炎 #リハビリ
40歳を過ぎて急に肩の痛みが出た。先ずはよくあるのは四十肩や五十肩といわれる肩関節周囲炎です。かくいう私も40歳になった途端に発症してそれ以後3回右肩2回と左肩1回発症しています。自己診断ですが…ちゃんと整形外科の先生に診断してもらってください。(他にも原因があることがあるので)
予防は難しいですし。半年前後は痛みが続きます。大事にしすぎると肩の動きがどんどん悪くなるので適度に動かしましょう。(次の日に痛みが悪化しない程度)
昭和の時代に比べて長生きになっているので60代、70代、80代になっても発症される方は多くいます。デイケアに来られていた90代の男性が五十肩と言われて、若返ったと喜んでいました。
肩関節周囲炎とは
肩関節周囲炎とは関節を構成する骨、軟骨、伳(筋肉の一部)などが老化して肩関節周囲の組織 に炎症を起こすことが主な原因と考えられています。肩関節の動きをよくする 袋(滑液包)や関節を包む袋(関節包)が硬くなるとさらに動きが悪くなります。

痛みが出てくるとだいたい半年間は痛みが続きます。その間つらい方はドクターに処方してもらった湿布や痛み止めを使いながら、なるだけ肩の動きが悪くならないように動かして炎症が治まるのを待つというのが一般的です。

肩関節周囲炎になってしまったときにお勧めのリハビリのコツ
そういう時に一番おすすめなのがプーリーという滑車を使った運動です。なぜ良いかというと一番は痛みの加減を自分で調整しながら動かせるからです。痛みのある間は無理して動かさないのが基本ではありますが、痛みの出ない範囲は少しずつ動かしておくと回復がスムーズです。
人に動かしてもらうと加減がわからず痛みが強くなってしまうことがありますが、自分ならたとえそういうことがあっても次からはここまでは大丈夫という加減がわかってきます。ので自分の力加減ができます。動かした後や次の日に痛みが強くならない加減で運動しましょう。
又紐で引っ張ることで肩関節に牽引力が加わり、痛みで縮こまってしまった肩回りの筋肉をストレッチしてリラックスさせることができます。また、肩の痛みが落ち着いてきて余裕があれば、思いっきり腕を持ち上げたところや、水平に待ちあげた位置で紐の引っ張る力を緩めて持ち上げたところで止めて置く練習をすれば筋力強化もできます。
紐を緩めて持ち上げた位置で保つのが大変だったら、痛みが出ている間に筋力が落ちた証拠です。肩回りの筋肉が弱ったままにしておくと腕の重みが支えられず肩こりの原因になります。プーリーの運動は肩の周りの筋肉を伸ばしたり縮めたりするので血行が良くなり、肩こりが楽になる人が多いです。
また動かさないことで肩甲骨周りの動きや血行が悪くなると炎症で産出された疼痛部室が流れにくくなりますそういう時は肩に手を置いて前まわしや後ろ回しを20回ぐらい続けてみてください。私の場合はこれを行う事で疼痛部位以外の痛みやコリが楽になりました。(自分の経験)

デイケアや外来でもこの肩甲骨回しで楽になる人が多くいました。痛いほうの肩を上に横向きで寝て回すとより大きく肩甲骨を回せます。座って行う場合も片方ずつ意識して肩甲骨を動かすと肩回りのこりも血流が改善して楽になります。
肩関節は筋肉で吊られている自由関節なので肩回りの筋肉が弱るといろいろな不具合を生じます。痛みが治まってきたら無理のない範囲での筋トレや腕の運動をしましょう。
また、上に挙げて使うことはある程度自分で加減できますが、肩を回旋させる動きに制限が出ると、腕をねじるたびに痛みが出る原因になります。寝た姿勢で肩を横に90度挙げた状態で上や下に回旋させる動きが悪くならないように注意しましょう。

残念ながらプーリーがない場合の運動を参考に貼っておきます。

詳しくは日本理学療法士協会 療法ハンドブックシリーズ13肩関節周囲炎を見てください。
参考引用:
公益社団法人日本理学療法士協会 療法ハンドブックシリーズ13 肩関節周囲炎
https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook13_whole_compressed.pdf
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