#高齢者 #日常生活自立
高齢になってもなるだけ自分で自立した生活を送りたいですね
自立とは他者からの支配や助力を受けずに、主体的に自分の足で立つことだそうです。
高齢になっても自立した生活を送りたい。その為にはは何が必要か。長く介護保険の現場にいると要介護になっても家族やサービスを受けながら在宅生活を続けられている人も多くいました。
自分で自立して在宅生活ができることが一番良いですが、病気やけがによって介護がいる状態になることもあります。介護保険における自立である、要介護者になったとしてもできる限り自分の能力を活かして在宅で生活を続けていく為には何が必要か感じたことからの話になります。
高齢になっても日常生活自立のために認知機能を保ちましょう
まずは認知機能です。若い時ほどのキレのある判断能力や、記憶力、は無理でも最低限昨日の出来事やきょうの予定が管理できないと困ります。また生活していく上での金銭管理も重要です。これらができなくなると、それをやってくれるパートナーが必要になってきます。
またそのパートナーとの人間関係、認知機能が落ちてきた自分を許容してくれるかどうか、パートナーの認知機能低下に関する理解やもともとの人間関係も大いに関係しているように感じます。今のうちにパートナーとの人間関係を見直し感謝の習慣を身につけましょう。重症でも何かと家族や介護してくれる人に「ありがとうな」「ごめんな」等の声掛けができる人は面倒見てくれる人の心を元気づけます。
また自分で出来得る予防は心がけましょう。

認知症予防にはバランスの良い食事や運動に加え、 活動的なライフスタイルが有効といわれています。
生活習慣の改善
・ 認知症の原因である脳梗塞や 動脈硬化の予防に効果的です。
・ 運動習慣を身に付けましょう。
・ 魚や野菜を多く摂り、塩分は控えめにしましょう。
・ 禁煙は特に重要です。
・ 規則正しい生活を送り、睡眠不足や過度の飲酒に気をつけましょう。

日常生活の活性化
・ 外に出て人と交流しましょう。 (服装・おしゃれに留意し、会話を楽しむ)
・ 趣味・余暇・スポーツ・ダンスなどを楽しみましょう。
・ クイズやパズルなどゲーム的なものに チャレンジしましょう。
・ 旅行の企画、パソコン、調理、園芸などは 脳の刺激に効果的といわれていま
認知症の予防の食事
心臓病や動脈硬化症を予防するような食事パターンは、脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症の予防に有効と言われています。
●炭水化物を主とする 高カロリー食や低蛋白食および低脂肪食は 認知症のリスクを高める傾向にある。
●個々の栄養素では確定的な結果は得られていない。
●適度の飲酒が認知症の予防的効果があるという報告がある。「適度な飲酒量」には個人差があるので注意が必要である。
参考・引用:
日本神経学会監修:認知症疾患診療ガイドライン2017
公益社団法人 日本理学療法士協会 理学療法ハンドブック シリーズ8認知症
https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook08_07-09_compressed.pdf
高齢になっての日常生活自立には身体機能や周辺環境も重要です
身体機能はというと良いに越したことはありません。主治医や近所の買い物環境、金融機関へのアクセス等が重要になってきます。公共交通機関の利用はドアtoドアというわけにはいきませんのでバス停や駅までの移動や降りた後の移動及びその帰りまでを含めた移動能力がいります。その点自家用車はべんりですが車の運転も死ぬまでできるわけではありません。早め対策を考えておく必要があります。
電動車いすやバイクという手もありますがそれを使用できる周辺環境が必要です。
高齢になってから慌てないように周辺環境の整ったところに移住できるなら早めにしましょう。ただ、頼りあえる人がいる場合や、社会資源や保険などの利用により解決のつく問題もあるのでその件に関する情報収集や利用の仕方を憶えることでも解決がつくこともありますので使ってみられるものは使ってみることも重要かもしれません。
上記の問題がクリアできたとして後は室内の移動能力が維持されていること、家事(食事の準備、掃除、洗濯等)能力、保清(排泄、洗体、洗髪、歯磨き、爪切り、着替え等)能力‥など。次に立ち上がり機能が維持できていると生活機能が広がります。
特に1日何回も必要な排泄は多くの人が望む自立していたい生活機能です。これが自立していると介護者の手を煩わせる機会が減ります。最近は便利な紙パンツもありますが着替えや保清のためには立ち上がって立位が保てるだけでも介護者の負担が減ります。
食事の準備や買い物は宅配弁当やネット通販の利用などの手段もあります。早めに慣れておきましょう。その他家事全般については一人暮らしをしていた人はやらなければ生活できないことも、パートナーがいて頼り切っていると、パートナーの不調や死別で途端に要支援、要介護状態になります。いざという時に備えてお互い頼りすぎないように心がけましょう。
そして家の中で安全に移動できる能力(例車いす、伝い歩き、這う)。転倒防止のための環境整備もお早めに動けなくなってからでは自分ではできません。
いろいろ考えだすと大変ですが、自分の家で自立して生活できるのが一番幸せと思っている人(実際それが一番とも言えますが・・)後で後悔しないように頑張ってみてください。こんなこと書いている私自身も他人事ではありませんのでできるところから頑張ります。
日常生活自立能力を保つために手軽なリハビリ習慣タキザワプログラム(メソッド)に興味を持った人には
- お勧め理由―座ったまま器具を使ってすぐできる運動は隙間時間を有用に埋めます
- タキザワプログラムー超高齢社会は介護してくれる人も高齢ー自分でできるリハビリ
- 立ち上がり動作との関連性-立ち上がれない時何ができていないかチェックしましょう
- 運動の種類ー簡易な器具を使って座ったまま始める立ち上がりサーキットトレーニング
他にもリハビリのコツに興味を持った人には
- 靴のGPS装置―認知症が進んでも歩ける場合つけていてもらうと安心です
- 後期高齢者のためのゆるいリハビリのすすめータキザワプログラム(メソッド)
- 高齢者の腰痛は悪化防止をー姿勢を整えるストレッチから生活の注意まで
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