タキザワプログラムー超高齢社会は介護してくれる人も高齢ー自分でできるリハビリ

タキザワメソッドを5分配分でサーキットトレーニングにしたイメージ
タキザワメソッドを5分配分でサーキットトレーニングにしたイメージ

超高齢社会が到来

日本は今高齢社会となり2050年には推計で36.9パーセントが65歳以上になります。

そんな時代に高齢者になる世代に知っておいてほしいリハビリプログラムがあります。

これは昭和から平成に理学療法士滝沢恭子氏が道具や器械の少ない地域の訓練会や老人病院、老人保健施設、老人ホームなどでたくさんの患者さんを一人で歩行できるように導いたプログラムを息子茂雄さんが体系化したプログラムです

 簡易な器具を用いることでどこでも誰にでも始めやすく効果のあるプログラムなので動けなくなったとき、できればそうなりそうな手前に行うとより効果的です。

筆者も理学療法士として長く在宅での要介護や要支援者にリハビリも提供してきましたが個別で訓練にあたれる時間は短いです。

体力の低下が著しい人が多く個々の体力に合わせて効果的に運動してもらうには休憩を入れたりしなければならず、限られた個別訓練の時間では十分な運動がさせられないことが多く、人によっては運動の準備のためのストレッチや関節可動域訓練(関節の動きを広げる運動)でほとんどの時間をとられてしまうことも珍しくありません。

そこで終わってしまうと肝心な歩行や立位に向けた筋力強化訓練の時間が少なくなり、また訓練時間以外動かない人たちは他の部位の廃用症候群を起こしていってしまうという悲しい悪循環になります。

とりあえず歩けるように立位や歩行に特化し過ぎると歩けるけれど転んでも立ち上がれない(腕や体幹の力がなかったり応用の効く下肢の筋力が足りなかったりで)介護力のない家庭ではもしくは独居では施設行きが検討される状況になります。

筆者の運営していたデイケアでは個別での訓練以外にもスタッフの協力のもとタキザワプラグラムを基にした個別プログラムを行ってもらうことで廃用症候群を防止し軽運動での運動時間を増やし体力持久力を改善していました。

筆者も驚いたのは装具をつけてしか歩行できず車いす移動が主体の人が10年以上階段昇降のいる自宅で階段昇降して生活できたことです。もちろんリハビリの意義を理解してプログラムに取り組んでくれた事が一番の要因ですが…

またこのプログラムは簡易な器具を使って、自分で行ってもらう軽い運動が中心なので誘導するスタッフや術者,家族または自分で運動する人たちにも負担の少ない安全なプログラムです。湘南の丘という老人保健施設で滝沢恭子氏は70台を超えても現役の理学療法士としてこの方法で成果を出しつつ現役で働いていました。

又使用している下肢の簡易運動器具は義士装具学会で滝沢恭子氏自身が報告のまとめとして下肢訓練具として種々の訓練具があるが患側のみで行うものでは訓練時期の制約があるが、この器具はリハビリ開始後腰かけ坐位が可能となった時点より小児から老齢者まで年齢を問わず、下肢機能改善、特に関節可動域訓練にに早期より容易に使用できると報告しています。

ということは小児から老齢者まで使えるレディメイドリハビリプログラムとも言えます。

このプログラムを知って自分でできる運動を増やすことで高齢社会になっても自分たちで動ける身体を保って少しでも自立した生活を続けたいものです。

タキザワプログラム(メソッド)の改善効果

これまで行われてきた研究ではプログラム導入による改善効果の検定が行われています。

タキザワプログラム(メソッド)の改善効果の検定結果
介護依存から自立へ1 シビル出版より引用

結果からはセルフケア排泄コントロール移乗移動の全ての項目に改善効果が表れています。

タキザワプログラム(メソッド)の改善効果の検定 75歳以上
介護依存からの自立1 シビル出版より引用

また75歳以上の高年齢層であっても多くのFIM項目に対して改善効果が表れていることも確認されています。

また、下肢骨折以外にも圧迫骨折や片麻痺、パーキンソン病などの難病、糖尿病、悪性腫瘍、リンパ浮腫等の導入実績が報告されています。

(2000年度実施テクノエイド協会助成「高齢下肢骨折患者のADL向上と自立のための調査研究」より)

関連書籍

寝たきり老人を歩かせる
―歩行のための理学療法システムの提案と実践
21世紀リハビリ研究会【著】
シビル出版(1996/04発売)
サイズ B5判/ページ数 129,/高さ 24cm

介護依存から自立へ1  監修 木村哲彦    シビル出版 

この方法の研究に関しては

バイオフィリア研究所(PC用)https://www.biophilia.biz/

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1987年に見出した創動運動器の利用を中核としたリハビリテーションにより、リハビリを受けた寝たきり老人の内50%の人が歩行を再獲得した事実により研究開始、1998年以降研究を有志で継続

バイオフィリア 障害克服の機序・追試 機器開発

2019年創動運動に関する内容について、国際リハビリテーション医学会世界会議-ISPRM2019で研究実績により/keitaiロングワークショップとして採用され講演

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2020年長期の研究実績により研究について日本学術振興会とポーランド科学アカデミーの共同のセミナー助成に選考

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2021年2月過去の実績の研究をまとめた、充実した2国間共同セミナーを開催。

https://biophilia.biz/keitai/0302.html

2024年ポーランド政府文部科学省とオポール大学の招待により、開発代表者はポーランドへ訪問し、研究内容を講演。

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事業再構築補助金により創動運動器の量産モデルを開発中

近い時期に、皆様のお手元に創動運動器をお届けできる予定。

トピックス - バイオフィリア

この創動運動器は2023年国際モダンホスピタルショウ、2023年日本リハビリテーション医学会学術集会、2023年臨床整形外科学会大会でブースを設け、関連書籍とともに展示

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