#高齢者 #骨折 #骨
高齢になると若いころと同じように転んだだけで骨折してしまうことが増えます。骨粗しょう症が進んでいるとちょっとしたしりもちや椅子に勢いよく腰かけただけで脊椎の圧迫骨折していることもあります。(いつの間にか骨折)
骨も筋肉と同じように、骨形成と骨吸収を繰り返している組織で年間では20パーセントが作り直されるそうです。若い頃は大丈夫でも年齢が上がると弱ってきやすい組織です。女性は閉経後、男性でも仕事お引退した後座っている時間が長く、体調を壊して臥床がちになっている人、急に体重が減った人は注意が必要です。
高齢になると骨が弱くなる原因
骨を強くするといっても私は理学療法士なので医療的なことはドクターにお任せです。
しかし、デイケアに来ている利用者様には骨粗しょう症の診断名がついて治療中の方も多くいました。女性や骨折の既往がある人が多かったです。男性でも大きな病気をして体重が減り、臥床気味な生活をしている方は骨折しやすくなり治療が必要になっていました。
骨も筋肉と同じように、骨形成と骨吸収を繰り返している組織で年間では20パーセントが作り直されるそうです。若い頃は大丈夫でも年齢が上がると弱ってきやすい組織です。女性が閉経後に女性ホルモンの減る影響で骨粗しょう症になりやすいことは有名ですが、男性でも大きな病気をして急に体重が減り臥床気味になっている人、食事が偏っていると要注意です。

体調を壊して臥床期間や座ったままの生活が長くなると足の骨や背骨に体重を支える必要があるという刺激が入らくなるので、食事ができていても骨が再生するときに重力に抗してこれを支える必要があるという情報や刺激が入らないので骨が再生するとき立った姿勢で必要だった骨の強度が得られない可能性があります。
また骨に貯蔵されているカルシウムは単なる骨の材料ではなく、生命の根幹を支える重要な物質であるため血液中のカルシウム濃度が下がりそうになると、すぐに骨からカルシウムが血液中に分泌され、この濃度バランスが保たれます(平衡)。そして、血液中のカルシウム濃度が保たれることによって、細胞内のカルシウム濃度も一定に保たれるという仕組みになっているとのことです。
体調不良や歯の調子が悪くて食事でカルシウムが十分に摂取できない日が続くと骨からカルシウムが血液に出て行ってしまいます。

そうすると外からの見た目や太さが変わってなくても実際中身の骨は弱くなっていて、若い頃は同じように転倒してもしりもちをついても大丈夫だったのに簡単に骨が折れてしまったということが起こります。
1回折れるだけでも治るのに時間がかかり、その間思うように動けないためますます動きにくくなってしまうということもあります。また簡単に骨折した=骨が弱っている=次にまた転倒すると骨折する可能性が高い。という悪い循環が起こります。
高齢になっても骨を弱らせない(骨折を防ぐ)為には
骨折等の既往や閉経後は検査の機会があったら積極的に受け、必要があったらドクターに診てもらって治療してもらう、カルシウムやビタミンÐなどの栄養を取ることをこころがけましょう。
ビタミンÐは日に当たることで自分の体の中にも生成できるらしいので外に出て散歩したり作業する時間も大切です。
骨粗しょう症予防には運動も重要となります。骨は圧力が加わると電気が流れ、骨形成が促進されます。骨に力や衝撃を最も生理的な刺激として加えることができるのは運動に他なりません。
立位時間を増やして、運動することで骨にその刺激や栄養を届けなければせっかくの治療も届いてほしいところに届きません。立った姿勢をとると背骨や体重を支えるために抗重力筋と呼ばれるたくさんの筋肉が働き骨にも刺激が入りますので一石二鳥です。ついでに踵を持ち上げてドスンと落とす運動を行うと骨への刺激が一層強くなるとのことです。
運動することで筋肉が強くなり、バランス能力が上がると次の転倒の予防にもなります。
腕もプーリーやタオルで机を拭く動作、四つ這いなど上肢にも荷重をかけて動かす習慣を維持して骨の再生を助けましょう。歩行できる人は歩行量を増やしましょう
そういう運動をすることが次の転倒や骨折を防ぐ基礎となっていきます。
デイサービスやデイケアの合間、家でぼんやりテレビを見ている合間に少しずつ立ち上がって運動する時間を増やしていきましょう。または座ったまま簡易器具を使って運動するタキザワプログラムは合間のリハビリに最適ですよ。立ち上がり機能や歩行自立度の維持にも役に立ちます。
参考にしたのは
野田市ホームページ 骨の中身は常に変化している(市報のだ11月15日号掲載)

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