#高齢者 #フレイル
高齢になり現役で行っていた仕事や家事がなくなると知らず知らずのうちに活動量が減り廃用による運動機能の低下が起こってきます。年だから仕方ない部分もあるのかもしれませんがその運動機能が低下しているところに体調不良や病気などが加わるとあっという間に動けなくことがあります。
体調不良や病気やケガなど避けきれないトピックスが起こっても元の身体機能が高ければ回復しやすいですが、元々が弱っている(いつの間にかフレイル)とそこから慌ててリハビリを開始しても思うように身体が戻らなくなります。最低限自宅で動けなくなると在宅生活が困難になってしまいます。
高齢になり足腰が弱ってきたフレイルのサインを見逃さず立てなくなる前に早めに対策しましょう
高齢になり足腰が弱ってくると
- 歩行速度が落ちる:信号が渡り切れない。もしくはぎりぎりである。
- 立ち上がるのに時間がかかる:立ち上がれても座る時にゆっくり座れず途中で脱力しやすくドスンと座ることがある。
- 片足で30秒以上たっていることができない:下履きの着替えが立って行うと不安定で壁にもたれたり、座って行っている。
- 20㎝程度の低い台から立ち上がれない:和式トイレが使えない、しゃがみ立ちができない。筋力低下のみならず股関節や膝、足関節の柔軟性が低下しても困難になります。
- 体重が減る:フレイルの兆候でも意図せず6か月以内に2㎏以上体重が減るとあります。低栄養になりサルコペニア(高齢者の筋肉量減少)が進んでいることが予想されます。定期的に体重を測ってチェックしましょう。
- ペットボトルのふたが開けられない;握力低下。
- 外出する気力が起きない:歩けないわけでもないのに外出できない。精神や心理的要因、うつ傾向。
これらはフレイル(虚弱)といわれる要介護の手前の状態でもあります。この状態に早めに気づいて対策できれば戻れる状態です。複数の心当たりがあり、自分一人で解決できそうにない人はもうすでに要支援といわれる状態です。近所のあんしんすこやかセンターに相談しましょう。早いほうが良いです。適切な介入を受けることで改善の可能性が高まります。
思い当たることが少なく自分でも何とかしようという気持ちがあるなら運動を始めましょう。1つの要因でも連鎖が始まるとあっという間に弱ってしまうこともあります。

一つ一つのサインを見逃さず早めに対処することによって自分で自立して動ける期間を伸ばしましょう。立ち上がれなくなったり、歩けなくなってからでは自分での対処ができにくくなります。
複数のサインが出ていても自分で頑張る気力がある人は、立ち上がって立位歩行能力を維持するためのレディメイドリハビリプログラム(タキザワメソッド)を利用して無理なく自分のペースで回復、もしくは悪化を防いでいきましょう。
高齢者のフレイル対策(予防、改善)には食事も重要です
またフレイル対策には運動だけでなく食事も重要です。自分でメニューを考えながら買い物や準備ができれば認知症防止のためにも最高です。しかし調理が苦手だったり、買い物が困難、好き嫌いが多い等それが難しい場合は宅配弁当などのサービスを入れるのも一考です。1日1食でもバランスの取れた栄養が取れると安心です。
骨や筋肉は絶えず破壊や再生を繰り返しているので、栄養が取れていないとすぐに弱ってしまいます。筋肉が弱ると転倒しやすくなり、骨が弱っていると若いころには考えられなかった程の些細なことで骨が折れます。(例えば転びそうになって手をついた。椅子に勢いよく腰かけた等)
運動と食事は骨や筋肉の破壊後の再生に密接にかかわっています。運動だけでは筋肉や骨が破壊されたときに再生の材料がなくて消耗してしまいます。栄養だけでも筋肉や骨に刺激が入らず元のような筋肉や骨が再生されません。両方が必要です。
一人暮らしでバランスの良い食事ができない人や高齢で調理や買い物が困難な人は自分に合ったメニューやサービスがあるのか確認しましょう。あんしんすこやかセンターに相談してみたらあれば地域のサービス(配食サービス等)を紹介してもらえると思います。
宅配に来てもらうことで安否確認になる場合もあります。近所に良いサービスがあればぜひ利用を検討しましょう。
参考、引用 :フレイルの原因/健康長寿ネットより https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/frailty/genin.html
フレイルのサインを感じたら座ったまま始めるリハビリをタキザワプログラム(メソッド)
- お勧め理由―座ったまま器具を使ってすぐできる運動は隙間時間を有用に埋めます
- タキザワプログラムー超高齢社会は介護してくれる人も高齢ー自分でできるリハビリ
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