#高齢者 #こむら返り #原因と対策
夜中に足がつるこむら返り。痛いしつらいですね。夏暑くなった頃や冬の寒い時期にデイケアに来られていた方もよく訴えられる人がいました。続くと痛みによる筋力低下も心配です。いろいろな要因があるので自分の原因を探って早めに改善するようにしましょう。
高齢になると増える足がつる(こむら返り)原因

- 筋肉の疲労:負荷の高い運動が長時間続いて筋肉が疲労すると、足がつりやすい状態になります。普段しない長距離のお出かけや立ち仕事の後は要注意です。
- 筋肉量、柔軟性の低下:特に加齢や運動不足で筋肉が細くなったり硬くなったりすると筋肉が疲労しやすくなるため、年を重ねれば誰でも足がつりやすい状態になると言えます。
- 神経のトラブル(背骨の変形による神経障害や脳神経障害の後遺症):加齢などで、椎間板という背骨のクッションの弾力が落ちたり、背骨が変形したりすると、腰の神経が圧迫され、筋肉への信号にエラーが生じることがあります。また、糖尿病による神経障害によって足がつりやすくなることもあります。
- 血流の低下 :血液は筋肉や神経に酸素や栄養を運んでいますが、血流の低下などによって血液の循環が悪くなると、筋肉や神経の機能が低下し、足がつりやすくなります。
- 脱水、ミネラルの不足:ミネラルは筋肉と神経の連絡に必要で、特に筋肉の動きに関わるカリウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムの血中濃度が異常に低くなると、筋肉と神経の連絡にエラーが生じることがあります。その結果足がつりやすい状態になっていることもあります。
等があげられます。
足がつる(こむら返り)要因別の対策
- 筋肉の疲労→お風呂などにゆっくりつかる、足浴等で血流の改善を図って早めに疲労を改善する(温熱療法)。痛みがあって湿布を貼る場合消炎鎮痛効果で筋肉を冷やしてしまうので貼りすぎには要注意です(常時貼っていると筋肉が冷えて血流が悪くなり皮膚の状態が悪くなる)。また疲れにくくするために日ごろの運動量を増やしましょう。パタやコロの運動はこむら返りには有効だと思います。
- 筋肉量、柔軟性の低下→運動量散歩などの量を徐々に増やす。タキザワプログラムで行うパタやコロの運動は筋肉量や柔軟性の維持に役に立ちます。斜めの台に立つストレッチボードの利用も硬くなった下腿三頭筋(こむらを形成する筋肉)を持続ストレッチできるので足関節の柔軟性の維持や血流改善に有効です。昔、訪問リハに行っていた利用者さんに寝る前に青竹ふみをするようになったら起こらなくなったという経験談も聞きました。お薬に頼る前に試す価値があると思います。
- 神経トラブル→まずはドクターに相談してください。筋肉の緊張を落とす薬等相談にのって下さるでしょう。でも基本の上記の運動は薬が十分に効かない場合も含め、重要です。
- 血流の低下→タキザワプログラムで行うパタやコロの運動は下腿の筋肉の収縮させるため血流の改善効果があります。お風呂にゆっくりつかる、シャワーで済ませる人は足浴をしましょう。
- 脱水、ミネラルの不足→デイケアに来られていた方にはまず水分が十分に摂取できているか尋ねます。これを意識するだけで改善されている方もいました。
ミネラルに関しては専門外なので薬剤師さんや栄養士さんに尋ねてみるのもいいかもしれませんね。バランスの良い食事が基本と思われますが、一人暮らしや食習慣の偏りがある場合はサプリを利用されている方もいました。デイケアではスタッフがお茶をミネラル麦茶に交換してあげていました。
また持病のある方は服用中のお薬が原因になることもあるようなのでまずは主治医や薬剤師に相談してください。
その他にデイケアの利用者さんに教えてもらったのは漢方薬の芍薬甘草湯がよく効いて即効性もあるとのことですが、甘草の成分には血圧を高くする効果もあるようなので頼りすぎると血圧が高めになるかもしれないので継続した服用は要注意だそうです。薬なので主治医や薬剤師に相談してください。
私自身は、こむら返りが起こりそうになると反対側の前脛骨筋(足を上に反らす動き)に思いっきり力を入れます。下腿三頭筋の拮抗筋である前脛骨筋を収縮させることによるリラクゼーション効果によってこむらの緊張が治まるので試してみてください。
起こってしまった場合は深呼吸しながら痙攣した筋肉をストレッチしてください。
足がつって痛みが出やすい状態が続くと折角運動してついた筋肉の力が出にくくなります。早めに原因を探って改善
参考、引用したのは
NHK きょうの健康 シリーズ家庭の医学 どうする?気になる症状 「足がつる」
初回放送日:2023年9月19日

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